2007-02-06 教えてもらうことが習慣化すると成長しない --- 冒頭のタイトルは将棋の天才羽生善治のことばである。大手の授業, 家庭教師といろいろ やったが, 失敗したという人がおそらく夥しい数に上ることであろう。普通並の能力の人 を前提としての話しであることは, 断っておきたい。大手の正月特訓なるものは, 朝から 夜までやるものらしい。「いったい, あなたはいつ考えるんですか。」と問い返したい。 家庭教師が傍で喋り続けている人にも同じ問いを発したい。考えるという営みは恐ろしく 自主的な営みである。怠けようと思えばいくらでも怠けられる。それは自分がどうしても 勉強しなければという強い動機・気持ちがなければできないことだ。そのような動機づけ は親の日常の言動によって培われる。勉強とは本質能動的なものだ。受動でやるから伸び ない。羽生善治は「1冊の本を繰り返し読んで考える」という生活をずっと続けたといっ ている。ひとつの問題を飽きもせず何時間でも考えられるか。もしこれができれば, 何も いうことはない。 2007-03-08 圧倒的な量はやがて質へと転換される --- 「圧倒的な量はやがて質へと転換される」 これは、将棋の羽生善治名人が語った言葉。 彼は対局に向け、それこそ気の遠くなるデータをインプットしているのだろう。 だからこそ適切な判断が出来るに違いない。 2005-08-06 これでよしではありません ---  勝負の世界では「これでよし」とする消極的姿勢になるのが一番怖い。常に前進をめざ さぬかぎり、そこでストップし、ついには後退が始まるからである―。 (平成元年9月21日 日経新聞夕刊「十九歳の挑戦」 より抜粋)  将棋の羽生善治、史上最年少(当時19歳)で棋界最高峰のタイトル「竜王」に挑戦・ 奪取した時の言葉です。この記事は将棋界ではあまりにも有名で、五十代のトップ棋士米 長邦雄が自身の道場に19歳の青年羽生の言葉を「羽生経」として掲げ、道場に来た若手 棋士に読み上げさせていたといいます。  何か目標を達成した時に満足感に浸るのは良い―がしかし、達成したという事実は既に 過去でしかありません。目標に「向かっていた時」も「達成した瞬間」も過去の出来事。 で、どちらが自分を成長させているのかと言えば…もちろん前者です。  頑張っていても現状維持が精一杯という事さえあるのに、これで充分などと思っていて はいずれ後退を始めてしまう―というのは全く当然の話です。常に前を向いていることは 非常に大事です。  自分にはもっともっと可能性がある。自分の枠を自ら狭めてはいけない、他人に決めら れるものでもない。  常に前に向かっていく自分であり続けたい。 何かに挑戦したら確実に報われるのであれば、誰でも必ず挑戦するだろう。報われないか もしれないところで、同じ情熱、気力、モチベーションをもって継続してやるのは大変な ことであり、私はそれこそが才能だと思っている。